top of page

柴口 勲監督のこと

今年、非常に残念だったことがあります。

下関市在住で、主に地元の学生たちと組んで映画製作をしていた、柴口勲監督が、9月24日に突然心筋梗塞で亡くなられたことです。55歳でした。

私は、柴口さんとは、挨拶程度の言葉しか交わしたことがなく、助監督をしていた藤中氏を通じて、城下町長府で、新作の撮影をするということと、家族がちょっと出演させていただくことになったので、見学していた位です。それまでの作品も何も知りませんでした。

「隣人のゆくえ」

https://rinjinyukue.wixsite.com/rinjinnoyukue/trailer

これは、梅光学院の生徒さん達と作成した映画で、主題歌も音楽も皆で創って歌っているミュージカル映画です。遺作となってしまった新作、「ウソほんと」も、ミュージカルの要素がある、児童問題をテーマとした映画です。来年、まず東京の映画館から公開されるということです。

出演者の歌声がどちらも、とてもきれいで、ダンスがあり、他にはない魅力があります。

人口28万人の地方都市で、オリジナリティーのある作品が作り上げられたのは、夢があって素晴らしいと思いました。下関でミュージカル劇団を主宰されている、Zing Zingの方々の力も大きいです。

24日朝の柴口さんの最後のツィート

「映画を2本続けて観てそのまま自作の試写をした。 『トップガン・マーベリック』は面白いと思うよ、でも。自分の映画が100対0で負けてるとは思えない。 たとえのぞむ結果に手が届かなくても、盲目的でも、最後まで我が子を信じて。 見届ける。」

閲覧数:20回0件のコメント

最新記事

すべて表示

地方でも文化を担っている方は多いと思いますが、それなりに専門的だったり、趣味的だったり、伝統的だったりで、認知はされているものの、若い人が楽しんで、自ら参加して新たに作り上げる機会は少ないように思います。そういった意味で、柴口さんの作品づくりは、楽しい活気をもたらしてくれるとつくづく思いました。 柴口監督の作品は、幼児から10代、その親世代にあたる、30、40代の人、周囲の大人ということで、それ以

bottom of page